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30代共働き庶民のサラリーマンです。ファッションや読書や映画や旅行やアウトドアなどについての覚え書き。

勉強になります。【読書録】公共R不動産のプロジェクトケーススタディ


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ちょっと興味があったので読むことに。

 

  

なかなか勉強になりました。

まあ、公民連携については昔から言われてきていますが段々と増えてきたんですかね。

公民連携については公務側はもちろんのこと民間側にも課題があると考えていたのですが、面白い事例が多くあり、もっとこういったことが進むといいなと思いました。

 

本書では、新しいタイプの公共空間が生まれる背景に3つの変革があるとしている。

・空間の変革

・制度の変革

・組織の変革

 

ここでいう「空間の変革」いついては、「公共空間に対する行政や市民のイメージの変化が大きい」。

確かに、自分も公共空間を積極的に利用するようになっているなと(ジムとか図書館だけど)。

さらに「空間の変革」については、「新しい機能の組み合わせ」、「用途変更」、「使えなかった空間の活用」があげられる。

このあたりは法令の改正も求められるところではあるでしょう。

 

「組織の変革」については、行政、民間の双方がその適切な組織の在り方について試行錯誤をしていて、重要なポイントとして以下の3つあげられている。

・「公共を担う新しい民間組織」

・「カウンターパートナーとしての行政側の体制」

・「契約のカタチ」

このあたりは、行政側・民間側双方の組織及び意識の変革が必要になってくるでしょう。

個人的には首長の意識が最も大切なのではないかなと。

そのためには政治家本人の資質もですが、政治家を投票するこちら側の資質が重要になってくるのではないかと思います。

知りうる限りでは千葉市長、福岡市長のような人がもっと出てきて欲しいと思います(本とかツィッターでの情報しか知りませんがw)。

 

そしてその次に、行政と民間の人的交流を積極的にしていくべきだと考えてはいます。

ここについては出向ももちろんだけど、転職しやすい社会作りが必要になってくるんじゃないかなと。

 

そういった背景の中で事例を紹介しています。

事例では、公園、道路、イベント、使用されていない公共施設などを活用しています。

 

どの事例もとても面白い企画だなと思うことと、とても重要なことにやっぱり「デザイン」があげられるなと。

もちろん、サウンディングやウィッシュリストといった新しい制度がうまれていることも背景にはありますし、公民両者の努力のもとに成り立っているとは思います。

でも、やっぱり「デザイン」が良いということはそれだけ人が集まるし、ブランディングにつながるなと。

もちろん「デザイン」といっても表層的な部分に留まらず、空間に一貫したデザインの考え方をいれていくことが大切だなと。

ニューヨークのブライアンパークやデンマークのスーパーキーレーンなんかもそうでしょう。

 

一般的には自治体の入社制度においては、価格を基準とした競争入札が一般的であるとされてきました。

もちろん、不正防止といった側面もあるし、コスト削減といったとこもあると思います。

 

ただ、一貫したデザイン(ストーリー)がなければブランディングは難しいし、人が集まることにデザインは必須なのではないかと。

 

国立競技場におけるデザインの問題などもありましたが、詳細は分かりませんが、決定する委員会みたいのを作っていると思います。

そこが、うまく機能しなかったというのも1つ問題としてあるんじゃないのかなと。

 

もっと公側にデザインの専門職を入れたり、デザインの専門家を委員に必ずいれるといったことをしていってもいいのかなと思います。

もちろん、現状ノウハウがない分、全てがうまくいくとは思えませんが、これからノウハウを公側に蓄積していくしかないでしょう。

 

今後の公共施設?を考える上で、色々と参考になる事例が多くあり、勉強になりました。

自治体に務める方はもちろんのこと、自治体行政に携わる人や興味のある人に是非読んでほしい本でした。