「銀河英雄伝説」。
通称、「銀英伝」をご存じですか。
多分、自分世代では知らな人のほうが圧倒的多数だと思います。
かく言う私もまったく知りませんでした!w
というより、友人との会話にもまったく出てこず、その存在すら知りませんでした!!(すみませんw)
遡ること、数か月前。
私が上司(40歳ぐらい)と二人で飲みに行ったときに漫画の話になりまして、「ろくでなしブルース」の話で大層盛り上がりました。
その時、その上司から「ちなみにモン君はガンダムと銀河英雄伝説は知ってる?50代ぐらいの(さらに上の)上司の人たちと話すときにこの2つは見ておくといいよ」と言われ、初めてその名を知ることに!
ちなみに自分はガンダムはプラモデルは大好きだけどアニメは第1話ぐらいしか見れておらず…といった具合でした(いつかは見なきゃとは思っています)。
そして、さっそく家に帰って検索すると…なんと漫画があるじゃないかと。
しかも、あのフジリューが書いている!!
これはきっと間違いなく面白だろう!!
ということで、酔った勢いで電子書籍で大人買い。
さて、前置きが長くなりましたが今回の読書感想文はこちら!
そう、銀河英雄伝説の漫画:藤崎竜バージョンです。
1.銀河英雄伝説とは
銀河英雄伝説とは「田中芳樹」さんによるSF小説です。
ちなみに田中芳樹さんはなんとあのアルスラーン戦記も書いてます(アルスラーン戦記はハガレンの作者の荒川さんが漫画化してますよね)。
ざっくり言うと、未来の銀河系における皇帝と貴族が支配する「銀河帝国」と帝国から脱出した「自由惑星同盟」の両陣営における英雄同士の戦いを軸に描いたSF歴史小説です。
「銀河帝国」側の英雄はラインハルト・フォン・ローエングラム。
「自由惑星同盟」側の英雄はヤン・ウェンリー。
この両者の戦いとそれにかかわる人々の人物模様がとても面白いです!
個人的には、三国志や幕末なんかの歴史ものに近い印象ですね(漫画しか読んでいないので悪しからず。)
2.登場人物が個性派ぞろい
銀河英雄伝説ですが、登場人物がそれぞれ味があって、恰好いいんです。
特に藤崎竜さんは、「封神演義」の時もそうでしたが登場人物それぞれに個性を持たせるのがうまいなという感想でした。
やはり、銀河英雄伝説でもそのあたりは流石というか、いい感じにそれぞれのキャラが引き立っているんですよね(もちろん、原作の書き分けも素晴らしいんだと思います)。
そして、何よりいい感じで描かれていたキャラがどんどん死んでいく。
描かれていたというよりも、これから描かれそうじゃん!ぐらいの段階でもどんどん死んでいくんですよね。
このあたりが、戦争における命軽さというか…リアルというか。
まあ、そこがいいんですけどねw
3.学ぶことが多い
そう、この漫画(おそらく原作も)の凄いところはやはり世界観。
イデオロギーの対立や人物達の争いなど、本当に実際の歴史を紐解いているかのような世界観が面白く、勉強になるなと。
実際に、(軍事)組織的な中での上司の無能さ、有能さで生死が分かれることや、政治と群集心理なんかは実際の歴史をなぞったりしているようで凄く共感が持てる(自分の仕事で、上司がダメな人でも死ぬことはないけどw ちなみに今の上司はすごく優秀でいい人です)。
そして、人間(集団心理を含めた)の救いがたい闇の部分なんかもしっかりと描かれているんですよね。
元々、自分は藤崎竜さんの漫画が好きなんですが、この方人間の闇の部分をライトな絵で書くのがうまいんですよね(特に短編集)。
というわけで、今回もいい感じでどす黒いものをライトな感じで描いてくれていますw
4.まとめ
名作が漫画で読めちゃうのは嬉しいですよね。
これから社会人になる方も自分と同世代の方々も「銀河英雄伝説」を知っているだけで、上の世代と方々とのコミュニケーションがスムーズにいくかもしれませんw
まあ、何より純粋に面白いので一度読んでみるのもありだと思いますよ!
ああ、早く続巻が読みたいな~。
※ちなみに藤崎竜先生の「封神演義」はこちら
※そして40代ぐらいの人と話す時に知っておいたほうがいい漫画一位はこちら(モン調べ)