これもNetflixで観た映画。なかなか面白かったです。手に汗握る感じでしたね。
ストーリーとしては大学の先生であるジョン・ブレナン(ラッセル・クロウ)の奥さんであるララ(エリザベス・バンクス)が、殺人罪で捕まってしまうんですが、冤罪だと信じるジョンはララを脱獄させて、子供と一緒に逃げ出そうとするんですが…ってところですかね。
ストーリーとしては面白いし、手に汗握る感じもいいですね。
ただ、ちょっと無謀過ぎるかなーってw
一般のおっちゃんがアドバイスをもらったくらいで脱獄させてって…現実的にはなかなか難しいかなと…。
もちろん、なかなか偽造パスポートが手に入らないとか襲われたりとかお金が足りないとか苦労があるんですが、最後のお金の稼ぎ方がね…一般のおっちゃんじゃ無理でしょって感じがしてね。
まあ、人間追い込まれたらなんでもするぞってことですかね。(それかラッセルクロウだからってことですかねw)
ただ、ドン・キホーテと自分を重ねているかのように、妻を救うために「狂気」とも思える追い込まれていく感じは物凄く良かったです。
むしろこの「狂気」っていうところが、ちょっと展開的に無理かなって部分をうまくカバーしているし、感情移入できる部分。自分の立場でも、もしかするとって想像しちゃうな。
同時に、家族で幸せになるってところが目的なのにどんどん視界が狭くなって、妻を救い出すことが目的になっていってしまうという描写がうまく描けているんですよ。ラッセルクロウのこのあたりの演技は本当に素晴らしいです。
あとは母親が捕まってからの脱獄を考えるまでの3年間をもう少し描写してくれると感情移入がより深まったかなぁ。(まぁ、このあたりをいれると長くなり過ぎちゃうのかな。)
自分はなんだかんだラストがあんな感じで終わって良かったなと思ったけど、果たしてあの後ジョンは幸せになれたのかなって。結局人生って何かしら”事件”に巻き込まれた段階で元に戻ることは難しいんじゃないかなと。それでも、そういったことを乗り越えていくのが大切なんですがね。
そんなことを考えさせてくれる映画でした。誰かと一緒に観るのもいいし、一人で観るのもハラハラして楽しめますよ。