前回はスーツについて書きましたが、今回はスーツのより細かいところについて書こうかなと思います。
(1週間おきぐらいに書いていこうかなと思ってましたが、旅行にいっていたこともありかなり空いてしまいました・・・。)
こちらが前回のスーツ選びについて↓
スーツの全体像についてはこちら↓
今回は前回書ききれなかった、スーツの細かい知識について書いていこうかなと思います。
といっても専門家でもアパレル関係でもないので、細かい知識は書けませんw
とりあえず、自分が新入社員(というか3年目ぐらいまで)の時にまったく知らなかった知識で、かつスーツ買うときに困らない程度の内容を書いていければなと思っています。 (なのでそもそもの由来とかはがっつりはしょる予定ですw)
1.ベントについて
さて、最初はベントについて。これは新入社員の時は気にも留めていなかったです。
というか、多分30代でも結構スーツやジャケットが好きな人かオーダースーツを購入したことある人ぐらいしか気にしていないんじゃないかなと思います。
ベントとはジャケットの後ろの裾についている切れ込みのことをいいます。
これが大きく分けて3種類あります。
- センターベント
- ダブルベンツ
- ノーベント
それぞれ簡単に説明してきます。
1-1.センターベント
センターベントは下の写真の通り、真ん中にひとつ切れ込みが入っているものになります。
個人的には軽快な印象なので、フレッシュさを出すにはいいかなと思います。
ビジネススーツにはよく使われており、スーツカンパニーなどのスーツ量販店の多くはセンターベントだったと思います。
※写真は全部スーツじゃなくてジャケットです。ちょっと色的に分かりにくかったので。
1-2.ダブルベンツ
ダブルベンツは下の写真の通り、両サイドに切れ込みが入っているものになります。
個人的にはエレガントな印象で、威厳や風格を出すにはいいかなと思います。
もちろん、ビジネスによく使われおり、ビームスやアローズなどのセレクトショップの上位ラインのスーツやジャケットはダブルベンツが多い印象です。
写真撮るのが下手ですみません・・・一応サイドベンツですw
1-3.ノーベント
ノーベントは全く切れ込みが入っていないものです。
(自分の手持ちのスーツやジャケットを探しましたが持っていませんでした・・・)
機能性を求めないものであることから、もっともフォーマルなデザインになります。
タキシードや結婚式用の礼服などはノーベントです。
(そろそろ、礼服買わなきゃいけないなと思って反省してますw)
1-4.おススメは?
はっきり言うと、ビジネススーツで着用するならセンターベントとダブルベンツならどちらでも構いません。(というかスーツ好きな人じゃない限り気づきませんw)
ただ、気づかれなくても相手に無意識に与える印象には差があります。
個人的には20代のうちはセンターベントでフレッシュさを前面に出して、30代前後でスーツやジャケットに興味を持てるのであれば、ダブルベンツのスーツを徐々に増やしていくのでいいのではないかなと思います。
ちなみに自分は上司でもないので、結婚式でもダブルベンツのちょっと光沢のあるネイビースーツで乗り切っていますw
2.袖のボタンについて
袖のボタンについて。
これは本切羽とあきみせがあります。
これも、新入社員のときなんて気にもとめていませんでした・・・というかどちらかを選べるような スーツを購入していなかったのでw
この二つの説明も簡単に。
2-1.本切羽
本切羽とは写真の通り、「スーツの袖がボタンによって開けたり、閉じたりができる仕様」です。
メリットとしては「ボタンを一つあけたりしておしゃれ感を出せること」ですかね。袖をまくれるといったこともありますが、ビジネスシーンでジャケットの袖ごとまくるのはあり得ないのでw
デメリットしては袖の長さを変えられないことです。まぁ、体のサイズに合っていれば問題ないんですがね。
ただ、既製品で既に本切羽になっているスーツなんかで、袖が合わない場合はかなり微妙になります・・・。(よく百貨店などでは、後付けで本切羽かあきみせか選べるように販売時点では袖の部分はボタンなどがついていません。)
前回も書きましたが、袖丈の長さが適切かどうかはとても大切なので。
2-2.あきみせ
あきみせは写真の通り「一見ボタンがついていて、開くように見えるけど、開けられない飾りのようなもの」です。
メリットは「袖の長さが変えられる」ということ。(ものによってはボタンのあとが残るので注意してください。)
あとは、本切羽よりもあきみせにするほうが安いといったことですかね。
※写真を見比べていただいて分かると思いますが、本当に気づく人じゃないと気づきませんw
2-3.おススメは?
正直、これも本当に好みです。というか、ベント以上に気づく人がいないと思いますw
個人的には袖の長さが変えられないのと、ビジネスシーンでスーツのボタンを外す機会なんてほぼありえないので、本切羽よりもあきみせがいいかなと思います(安いですしw)。
自分も最初のころは「高いスーツだし、本切羽にしたい」と思って本切羽にしていましたが、今は完全にあきみせ派ですw
ジャケパンOKな職場ならジャケットをあきみせにするのはありかなと思いますが。
これについては見た目よりも完全に自己満足の世界ですね。
ただし、前回おススメしたスーツカンパニーなんかは既製で本切羽なので、袖丈をあまり短くできません・・・なのでそこは店員さんとよく相談して、極端に袖があわなかったりしたらオーダースーツか違うお店をおススメします。
スーツカンパニーも袖の直しを選べるようになるといいんですけどね。
3.スーツのボタンについて
ボタンの種類は基本的には2つボタン、3つボタン、段返り3つボタンがあります。この辺はスーツの流行に影響されるみたいですね。
ちなみに最近は2つボタンか段返りの3つボタンが一般的だと思います。(3つボタンのスーツはちょっとクラシックな感じがするの避けといた方がいいかと思います。)
このあたりは個人の好みだと思います。あとは販売店の傾向ですかね。
ちなみに自分は最近、段返りの3つボタン ばかりです。
※段返りは真ん中のボタンだけ、2つボタンは上のボタンだけとめます。間違っても全部とめないように。
4.パンツ裾の仕上げについて
パンツの裾にはシングルとダブルがあります。
これはスーツを購入すると店員さんによく聞かれますね。
最初はとても迷った経験があります・・・。
4-1.シングル
シングルはそのまま、折り返しのない形です。
礼服と呼ばれるものは必ずシングルらしいです(自分もっていないので伝聞ですw)。
4-2.ダブル
ダブルは写真の通り、折り返してあります。
ダブルの場合は幅を指定しないといけないのですが、4.5cm~3.5cmの間が一般的ですね。
ちなみに自分は身長が高くないので4cmでお願いしています。
ここら辺は、店員さんと相談してみましょう。
4-3.おススメは?
一般的にはシングルの人が多いです。なので、新入社員のときは無難にシングルでもいいかなと思います。
ただ、セレクトショップや百貨店の方はダブルが多いので、ちょっと、スーツに気を使っているって感じが出るのはダブルかもしれませんね。
5.タック(プリーツ)について
タック(プリーツ)とは、パンツの前にあるヒダのことです。
今はクラシック回帰に向かっているらしく、最近は徐々にスーツやパンツなんかもワンプリーツが増えてきています。(もちろん細身ですよ。)
ただ、新入社員や若手の方々の場合はノープリーツを買っておけば間違いないです。
ちなみに余談ですが、自分のイメージ的にはワンプリーツはおじさんっぽいみたいなところがあったんですが、買ってみたらなかなか良かったです。もちろん、シルエットは細身のものですよ。
まぁ、今期はワンプリーツのスーツばかりだったってこともあるんですがw
6.まとめ
今回はスーツの細かいところだけど意外と聞かれたりところについて書いてみました。
まとめると、
ジャケットは・・・「センターベントであきみせの2つボタン」
パンツは・・・「シングルでノープリーツ」
を買っておけば間違いないですね。
ちょっとスーツの着こなしに慣れてきたら、
ジャケットは・・・「サイドベンツで本切羽の段返りの3つボタン」
パンツは・・・「ダブルでノープリーツORワンプリーツ」
を買ってみるといったところでしょうか。
ダラダラと書きましたが、正直スーツが好きな人じゃないとあんまりこだわらない内容でした。
ただ、まぁ、なんちゃらは細部に宿ると言いますしw