Kindleでセールになっていたので買った本。
作者は全然知りませんが、服が好きなのでタイトルで買ってみようかなと。
いやー、結構勉強になりました。
自分も服が好きなのでそれなりに雑誌を読んだり、服の本を読んだりしていて知識として知っていることは多かったのですが、海外の人たち(この本では特にアメリカやヨーロッパ)が服について実際にどう思っているのかが知れて興味深かったです。
以下、メモと感想。
1.ファッション(装い)教育
アメリカではファッション(装い)の教育的なものが行われているらしいです。
例えば、
「自分が身に着けるものに対して無知でいることは、自分の外見に責任を持たない人間である」という教育を受けています。
なぜそこまで色や調和にこだわるのかと聞くと、「生まれ持った自分のカラーに一番合ったものを選ぶのは当然でしょう」という答えが、すまし顔で返ってきました。 彼女の親たちは、子供が思春期に入り、瞳や肌や髪の色素が落ち着いてくると、その子を引き立ててくれる「色」について、さまざまなアドバイスをくれるというのです。
といったところは、まさに装いについての考え方が教育として含まれているんだなと。
もちろん、アッパー層について書かれているんだとは思います。
自分に振り替えって考えてみると、うちは普通の家だったので、当然ドレスコードでパーティーに行くようなことはなく、小さい頃は親が選んだ服を着て、小学生の高学年になると自分で選んだものを着ていました。
ただ、もちろん友達の家に遊びにいくときは身だしなみは注意されていたし、服の色についてもなんとか色は似合わないよとかなんとか色は似合うよとかアドバイス的なものはもらっていたなぁと。
むしろ、社会人になってからのほうがアドバイスをもらう機会が多くなりましたね。
それはきっと、私服と違って社会人の服装にはルールがあるからだと思います(この格好で行くと恥ずかしいなとかね)。
ただ、自分の職場にたまたまおしゃれな先輩がいるおかげというものありますがw
でも、子供の頃から服装について教育するというのは凄いですね…。
ただ、個人的には子供の頃は自分の好きな服を着させてあげたいなと思います。
自分で『選択する』ことを学んでほしいですしね。
もちろん、社会人の服装などのルールがあるものは教えてあげたいと思いますが。
2.海外での装いや見た目の考え方について
また、大統領などが服装についてバッシングを受けるというのは興味深いですね。
日本だとスーツを着て、ネクタイしめて、革靴をはいていればいいみたいなところがありますからね。
例えば、だらしないスーツよりもきっちりしたジャケパンのほうがよっぽど相手に与える印象はいいでしょう。
スーツならスーツでしっかりと着るというのは国際舞台で戦う政治家には学んでほしいと思います(もちろん政策も大切ですが)。
能力や業績を軽視し、見た目でのし上がったかのようなことを感じさせる発言は、ビジネスの世界でも政治の世界でも、慎まなければなりません。
これについても日本と海外では捉え方が違うところだなと。
主に見た目と言っても容姿の部分ですが。
まあ、日本ではマスコミがそのように取り上げますし、取り上げられた方も嫌ではないからいいのかもしれませんが。
ただ、こういう背景を知っていると映画なんかでのこうゆうシーンがどういう意味を持つのか入ってきやすいですね。
3.笑顔について
笑顔は、見せるべきタイミングではないときに見せると、媚や自信のなさと結び付けられてしまいます。
これはものすごく共感できますね。
社会人の最初で学んだことで今でも大切だと思うことのひとつ。
ただ、自分としては笑顔と言っても『卑屈な笑いやゴマしての笑い』はしないというとこですが。
特に仕事だと攻撃的な人がいてそういう人には常に笑顔だと(弱い人間だと勘違いして)徹底的に攻撃してきたりしますからね。
ただ、あくまでそういった笑顔及び攻撃的な人に対しての笑顔についてで、もちろん普段から愛想のいいひとであるべきだと思います。
もちろん、自分も常にブスッとしてるわけではなくて普通の人と接するときはニコニコしてますがw
そして、プライベートでは笑顔にあふれているほうがいいですけどね。
3.まとめ
ちなみにスーツの着こなしなどを知りたい人には序列だって書かれているわけではないので、そのような人にはもっと別の本がいいと思います。
ただ、外見などの海外の人たちの評価についてはなるほどなと思う点も多いので、そういう意味では楽しめました。
もちろん、全ての外国(ここではアメリカ)がそうではないにしろ、いい事例として捉えておくのはいいと思います。