『人が動くコンテンツのつくり方』
著者:髙瀬敦也
出版社:株式会社インプレス
なんとなーくネットを見ていたら紹介されていたので、自分の仕事に活きるかな~なんて思いぽちっとしました。
いやー勉強になりました。
かなり、論理的に説明しにくい内容をかみ砕いて説明してくれていて、良かったです。
ちなみに著者はフジテレビで「逃走中」などの企画を生み出した人。
ヒットメーカーですね。
自分もコンテンツと言われるものに携わっている中で、今回はどうすればヒットできるか(ヒットというものに法則があるのなら、それを知りたいなと)というのを知りたいなと思い、読んでみました。
1.コンテンツ化とは
そもそも、コンテンツとは…確かに自分もコンテンツの定義って曖昧だったな…と。
『世の中に存在するものは、すべて誰かの発明であったり、誰かの想いが詰まっていたりします。それを生活者に分かりやすい形で伝えたり、感情に訴えかけることで「コンテンツ化」できると考えています。』とあるように世の中のものはコンテンツだ!と皆が認知すればコンテンツになり得るってことですね。
このあたりは概念に関する定義なので、なるほどなーと。
こういった定義について、実はとても重要だと感じています。
社外の人(組織人じゃない人も含め)と会議する機会が多いのですが、この定義が曖昧だと全然話が成り立たなかったりするんですよね。
特に入りが難しい話(専門用語)だと割と問題ないのですが、実際身の回りで体感しているものだとこのように広くてもいいので定義があるとありがたいですよね。
そして、『コンテンツ化をするときのポイントは「どこから見るか、誰から見るか」』ということ。
このあたりは全然考えた事なかったです。
コンテンツに携わっている人間として、本当にナントナク取り組んでいたなと恥ずかしいですね…。
こういったものって法律とか会計とかルールがあるものと比べて、誰もが入りやすいけど(定義がないから感覚で話ができちゃう)、奥が深いことですよね。
2.コンテンツ化するために
コンテンツ化して広げるためにこうすることがいいいうのが書かれています。
自分がなるほどなーと思ったものをざっと列記すると…
- 狭めること
- 関わる人の生き様(センス)が反映されるため、作った人でコンテンツは変わる
- 予算、サイズ、時間の成約があるからこそ成り立つ(ないものは芸術)
- 目的がすべてを決める
- コンテンツがコンテンツをうむ
- ベタが最強
- キッズ層やティーン層を対象にするには少し上の層を意識する
- とりあえず伏線をはる
- 意味のある細部を
- 〇〇のやつと呼ばれるように
- 過去にこたえがある
- いい感じの言葉を見つける
- マネしやすいと広がる
- インフルエンサーに頼り切らないetc...
という様に自分がどれだけこういったことを意識できていないかがよく分かりました。
ちょっと打ちのめされた気分ですが、本を読んで学んだことを一つ一つ実践していって、自分のものにして消化していきたいと思います。
それにしても自分が余りにも意識が出来ていなかったことが多すぎて、目から鱗が大量でしたw
でも、著者が書いているように他の物をよく学んでいくのが大切だなと。
同時に、大ヒットするような作品をつくっているヒットメーカーも色々なものから学んでいるということが分かりよかったです。
まあ、だからこそ本を読む意味があるんですけどね。
3.まとめ
コンテンツに関する仕事はとても面白いと同時に正解がないので、悩ましいしと思っていたところ、ちょうどこの本を読みました。
自分が携わっているものが著者のもののようにヒットするかは分からないけれど、この本をヒントに頑張っていきたいなと思います。
『「人がうごくコンテンツのつくり方」は「人がうごく気持ちのつくり方」なのです。』と著者が言っているように、気持ちを大切にしていきたいですね。
コンテンツに悩んでいる方は是非読んでみてください。