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30代共働き庶民のサラリーマンです。趣味(ファッション・読書・映画・旅行・アウトドアなど)と時々仕事についての覚え書き。

ぐいぐい引き込まれる。【読者感想】1985年のクラッシュギャルズ


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出版社︰文激春秋

著者︰柳澤健 

 

 

仕事絡みで女子プロレス団体と少し絡むことになったので、予備知識として読むことに。

 

感想としては…

 

めちゃくちゃ面白かったです!!

 

この本を読んでグイグイと引きずり込まれ、あっという間にクラッシュギャルズと長与千種とライオネス飛鳥のファンになりましたw

 

クラッシュギャルズは、長与千種とライオネス飛鳥の二人がタッグを組んだ1980年代に一斉を風靡した女子プロレスのタッグチームです。

 

自分は全く知らなかったですが、今の40代以上の人はかなり知っていました。

男子も含めてプロレスがゴールデンで放送されていた時期でもありますしね。

自分はちょうど小学生の時に兄の影響でプロレスにハマり結構見ていました。ちょうど闘魂三銃士ぐらいですかね。

ただ、女子プロレスは全然見たことはなかったですし、興味もなかったです。

 

それでも、この本を読んでYoutubeで当時の様試合を見るぐらいはまってしまいましたw

本だけでこれだけ熱狂が伝わってくるのであれば、当時の実際の様子は凄かったんでしょうね。

 

また本にも書いてあるとおり、長与千種とライオネス飛鳥が別の種類の天才だったのかがひしひしと伝わってきます。

 

ライオネス飛鳥はジャガー横田同様、レスラーとしての圧倒的な強さでエリートであり、身体能力は天才的。

長与千種は雑草と言わんばかりの劣等生。それが、「プロレスラー」としての才能を開花させ、圧倒的な表現力でクラッシュギャルズとしてスターダムへと駆け上がっていく。

ただ、2人ともスターになるまでに凄く苦労しているんです。

それがまた、過酷なんですよね。

 

そもそも女子プロレスラーという存在を自分が全然認識できていなかったなと。

当時の女子プロは唯一かけ事が成立するプロレスだったらしいです。

それこそ、感情をむき出しにして戦う。

だからこそ、男子プロレスとは違う形でファンが熱狂していたのでしょう(もちろん、男子プロレスにも熱い戦いはいっぱいありますよ)。

凄く勉強になりました。

 

また、その後の挫折もしっかりと書かれており(特にライオネス飛鳥がいいですね)、読み応え抜群でした。

 

そう言えば、昨年長与千種さんはケンカの仲裁に入り、一躍時の人となりましたが、こういった背景を知ると、言葉や行動に一層深く感動しますね。

まあ、何よりこの本を読んでいたら女性と言えどプロレスラーにケンカを売ろうなんて間違いなく思わなかったでしょう。

 

クラッシュギャルズ以外にも、ジャガー横田や北斗晶についても触れていたり、女子プロレスの全体的な歴史や流れも同時に描かれており、女子プロレスの歴史を学べる満足な1冊でした。