著者:池上彰
出版社:NHK出版
キンドルでオススメにでてきたので、読み始めた本。
なかなか勉強になりました。
そもそもリベラルアーツとは、
‘’ギリシャ・ローマ時代に源流を持ち、ヨーロッパの大学で学問の基本だとみなされた七科目のことを指します。
具体的には
①文法
②修辞学
③論理学
④算術
⑤幾何学
⑥天文学
⑦音楽
の計七科‘’
であり、‘’人を自由にする学問‘’のことでした。
海外の大学では、教養を教えて、専門的なことは大学院で学ぶそうです。
その理由としては、‘’社会に出て新しいものが出てきても、それを吸収し、あるいは自ら新しいものをつくり出していく、そういうスキルを大学で教えるべき‘’という考え方が前提にあるからみたいですね。
日本の大学では今、社会人になって即戦力になれるような職業訓練学校的な意味合いを強くしているように感じられますが、どうなんでしょうね。
大学に余り通わなかった劣等生としてはどちらも耳が痛い話ですが…w
さて、そんな中池上さんは新しい教養(自分自身を知ること)として7つを提案しています。
①宗教
②宇宙
③人類の旅路
④人間と病気
⑤経済学
⑥歴史
⑦日本と日本人
です。
どれもさすが池上先生!と言える分かりやすい解説でした。
本の分量との問題で深堀まではされていませんでしたが、全体像がとても分かりやすかったです。
何より、ここから興味を持ったことを勉強したくなるなと思わされましたね。
特に個人的に目から鱗だったのが、経済学。
アダム・スミス、マルクス、ケインズ、フリードマンの流れはわかりやすかったです。
経済学というととっつきにくいなと思っていたのですが、池上先生の解説を読んでいるとちょっと分かった気になってしまうところが凄いですよね。
それと宗教の話。
キリスト教やユダヤ教については以外と本やら旅行やらで知識がついていたのですが、自分はイスラム教についてはさっぱり。
そして、意外と一番身近な仏教が知らないことばかり…。
ちょっと勉強をはじめてみたいけど、どんなものからはじめていいか分からないという人にはうってつけな本だと思います。
自分もちょっと経済学関係の本をもう少し深読みしたくなりましたしねw