元々ちょっと興味があったけど買うほどではないなーと思っていたところ、プライムリーディングで読めるようになっていたので早速読むことに。
落合陽一氏といえば、今同年代で最も注目されている科学者?の1人。
テレビではよく見るけど、実際は何をしてる人なんだろーなー、胡散臭いなー(すみませんw)と思っていました。
実際本を読んでみると割としっかりした考え方を持ってるし、示唆に富む内容でしたよ。
1.欧米という概念を見直す
これは確かになと。
思ってはいましたが、言語化してくれることでより納得感が深まりました。
そもそも、欧米って一括だけど欧と米じゃ全然違うし、欧に至っては国ごとにこれまた違います。
米国はニューヨーク以外行ったことないのですが、ヨーロッパをバックパックしてた時に思ったのはヨーロッパの国々でさえ文化は異なるなと。
これはアジアと一括にして、日本と韓国と中国がほぼ同じと見なしてるのと変わらないなと感じました(外国によっては似たような国だと思っている人もいますがw)
特に、”「西洋的な個人」ではなく「東洋的な感覚」を土台にして、「西洋的個人を超越しなけければならない」”とも述べています。
”「西洋的な思想」とは「個人が神を目指す、全能性に近づいていく思想です」。一方、「東洋的な思想」とは「どこまでいっても自然の中にある同質性・均質性にひもづいています。」”
このあたりも面白い考え方というか、若手な有名な人がいうからこそインパクトがありますね。
特に、”わかりにくいものを頑張って勉強することで理解していく”のが東洋的な価値観だと言っているのは興味深かったですね。
最近は、わかりやすさを求められている時代ですが、今後わかりにくいものを理解していくことが評価されていくかもしれません。
現在は完全に西洋的な思想が世界を網羅していますが、このあたりは長い目で見れば時代の潮流に合わせて変わるのかもしれません。
ヨガや禅に代表されるように東洋思想が完全に廃れてしまったわけではないですからね。
2.超拝金主義
これは確かにそうですねと思いつつも、一方でお金も大切だよなと思ってしまう30代ですw
ただ、確かに結婚相手を選ぶときに、頻繁に最初に出てくる条件が年収なのはよく聞きますね。
お金の勉強は大切だけど、それにとらわれなすぎないようにしっかりといい距離を保ちながら付き合っていくといったところですかね。
ただ、幸せ=お金ではないのも事実ですが、資本主義社会である以上、最低限のお金がないと幸せになりにくいというのも事実ですからね…。
3.今後の日本について
少子高齢化に対して3つ戦略を述べています。
①機械化などによる抵抗感が少ない
②少子高齢化の経験を輸出に変えられる
③教育にお金をかけられる
です。
このあたりはまあ、知りうるところかなと言うところで、落合氏ならではのもう少しとんがった回答が欲しかったですね。
むしろ、サロン型教育が生涯学習の中で重要なポジションを占めることや東洋的なかっこよさをブランディングするなんかを深堀してくれるほうが個人的には面白そうでしたね。
特に“これからの日本に大事なのは、いろんなコミュニティがあって、複数のコミュニティに所属しつつ、そのコミュニティを自由に変えられることです”というのは示唆にとんでいるなと。
これであれば地域コミュニティの必要性に納得感がありますしね。
このあたりが社会教育で担っていく部分かもしれません。
4.まとめ
なかなかマスコミで発信されてるイメージとは違い「実務」がある感じで、楽しく読めました。
自分よりも若い才能がどんどん出てきてほしいなと思います。
落合陽一に興味ある人もそうでない人も一読すると面白いと思います。