新婚旅行の飛行機の中で鑑賞。
題名は駄作の匂いがプンプンするけど、マット・デイモン出てるしそこまで外れないだろと思ったら、めちゃくちゃ面白かったですw
以下、あらすじ。
かつてレーサーとして活躍し、今は気鋭のカー・デザイナーとしての日々を送るキャロル・シェルビーのもとに、アメリカ最大の自動車メーカー、フォード・モーター社からオファーが届く。それは、ル・マン24時間耐久レースで絶対王者に君臨していたイタリアのフェラーリ社に勝てる車を造ってほしいという、不可能とも思える内容だった。さっそくシェルビーは凄腕のイギリス人ドライバーのケン・マイルズを口説き、2人でレーシングカー、フォードGT40の改良とテストを重ねていくが…。(公式サイトより)
※以下、ネタバレありです。
フォードVSフェラーリ…この邦題からどれだけの人が、こんな名作だと想像したでしょうかw
観ていた序盤で「あれ、この人は…クリスチャン・ベールじゃないかー!」と。
マット・デイモンとクリスチャン・ベールの二人が出演していて駄作なわけがないと確信しました。
結果、めちゃくちゃいい映画でした!
マット・デイモン演じるキャロル・シェルビーとクリスチャン・ベール演じるケン・マイルズの友情を軸にした映画。
また、同時にフォードという巨大組織に対する戦いでもある。
なので、フォードVSフェラーリというよりも、フォードVSシェルビー・アメリカンといった感じ。
特にフォードについてはものすごーくかっこ悪く描かれているw
副社長はがんがん横槍を入れてくるし、社長も男気あるかと思いきや…レース中にヘリでどっかにいってフェラーリ陣営にバカにされる始末(よくフォード社に文句言われなかったと心配になるぐらい)。
ちなみに唯一、リー・アイアコッカのみ社内のバランスに悩まされながらも、ケンとシェルビーに賛同していく姿がカッコよく描かれていました。
逆にフェラーリはいい感じの好敵手といった感じに描かれていたなー。
でも、やはり何よりいいのは、シェルビーチームのチームワークの良さ。
副社長を閉じ込めるシーンなんかは最高でした。
会社員を経験している方ならきっとどなたでも、いや~な上司や、組織の嫌な部分に直面する経験はされているかと思います。
この映画はまさにその縮図とも言えるので、最近組織の嫌な部分に直面していた自分としてはケンとシェルビーにがっつり感情移入ができましたw
大組織になればなるほど官僚的になって、つまらない仕事が増えていくけれど、男としては(比喩表現としての男です)、自分の信念を貫きたい!
が、現実はうまいこといかず…だからこそ、このケンとシェルビーを応援したくなるんでしょうねw
ケンとシェルビーの友情も素晴らしい。
特にケンカをするシーン。
なんか、ほっこりするとともに彼らの友情の深さをあのシーン一つで感じられますよね。
ケンの奥さんの対応もまた素敵だなーと。
椅子を見ながら、子供のけんかを見守るように。
やっぱり、女性から見ると男は子供なんだろうなーなんて思っちゃいましたw
レース終了後のシーンも最高でしたね。
ケンがシェルビーに愚痴ひとつ言わずに、むしろ次のレースの話と車の話をする。
いやー、しびれますね。
もちろん、両者を演じたマット・デイモンとクリスチャン・ベールがすごい。
シェルビーがフェラーリのストップウォッチを借りたり、ボルトをひとつ落とすシーンを演じられるような渋い男をマット・デイモンがしっかり演じてましたよね(いまだにオーシャンズの若造ポジションのイメージが抜けずにw)。
クリスチャン・ベールもさすがの一言。
いい映画みたな~と思える一作でした!
是非、社会の荒波にもまれた大人たちに見て欲しいですw