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30代共働き庶民のサラリーマンです。趣味(ファッション・読書・映画・旅行・アウトドアなど)と時々仕事についての覚え書き。

大企業への男たちの熱い戦い【映画感想】フォードVSフェラーリ


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新婚旅行の飛行機の中で鑑賞。

題名は駄作の匂いがプンプンするけど、マット・デイモン出てるしそこまで外れないだろと思ったら、めちゃくちゃ面白かったですw

 


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以下、あらすじ。

かつてレーサーとして活躍し、今は気鋭のカー・デザイナーとしての日々を送るキャロル・シェルビーのもとに、アメリカ最大の自動車メーカー、フォード・モーター社からオファーが届く。それは、ル・マン24時間耐久レースで絶対王者に君臨していたイタリアのフェラーリ社に勝てる車を造ってほしいという、不可能とも思える内容だった。さっそくシェルビーは凄腕のイギリス人ドライバーのケン・マイルズを口説き、2人でレーシングカー、フォードGT40の改良とテストを重ねていくが…。(公式サイトより)

 

※以下、ネタバレありです。

フォードVSフェラーリ…この邦題からどれだけの人が、こんな名作だと想像したでしょうかw

 

観ていた序盤で「あれ、この人は…クリスチャン・ベールじゃないかー!」と。

マット・デイモンとクリスチャン・ベールの二人が出演していて駄作なわけがないと確信しました。

 

結果、めちゃくちゃいい映画でした!

 

マット・デイモン演じるキャロル・シェルビーとクリスチャン・ベール演じるケン・マイルズの友情を軸にした映画。

また、同時にフォードという巨大組織に対する戦いでもある。

 

なので、フォードVSフェラーリというよりも、フォードVSシェルビー・アメリカンといった感じ。

 

特にフォードについてはものすごーくかっこ悪く描かれているw

副社長はがんがん横槍を入れてくるし、社長も男気あるかと思いきや…レース中にヘリでどっかにいってフェラーリ陣営にバカにされる始末(よくフォード社に文句言われなかったと心配になるぐらい)。

 

ちなみに唯一、リー・アイアコッカのみ社内のバランスに悩まされながらも、ケンとシェルビーに賛同していく姿がカッコよく描かれていました。

 

逆にフェラーリはいい感じの好敵手といった感じに描かれていたなー。

 

でも、やはり何よりいいのは、シェルビーチームのチームワークの良さ。

副社長を閉じ込めるシーンなんかは最高でした。

 

会社員を経験している方ならきっとどなたでも、いや~な上司や、組織の嫌な部分に直面する経験はされているかと思います。

この映画はまさにその縮図とも言えるので、最近組織の嫌な部分に直面していた自分としてはケンとシェルビーにがっつり感情移入ができましたw

大組織になればなるほど官僚的になって、つまらない仕事が増えていくけれど、男としては(比喩表現としての男です)、自分の信念を貫きたい!

が、現実はうまいこといかず…だからこそ、このケンとシェルビーを応援したくなるんでしょうねw

 

ケンとシェルビーの友情も素晴らしい。

特にケンカをするシーン。

なんか、ほっこりするとともに彼らの友情の深さをあのシーン一つで感じられますよね。

ケンの奥さんの対応もまた素敵だなーと。

椅子を見ながら、子供のけんかを見守るように。

やっぱり、女性から見ると男は子供なんだろうなーなんて思っちゃいましたw

 

レース終了後のシーンも最高でしたね。

ケンがシェルビーに愚痴ひとつ言わずに、むしろ次のレースの話と車の話をする。

いやー、しびれますね。

 

もちろん、両者を演じたマット・デイモンとクリスチャン・ベールがすごい。

シェルビーがフェラーリのストップウォッチを借りたり、ボルトをひとつ落とすシーンを演じられるような渋い男をマット・デイモンがしっかり演じてましたよね(いまだにオーシャンズの若造ポジションのイメージが抜けずにw)。

クリスチャン・ベールもさすがの一言。

 

 

いい映画みたな~と思える一作でした!

是非、社会の荒波にもまれた大人たちに見て欲しいですw