金曜日ということもあり、自宅でお酒を飲みながらテレビ放映されていた実写版ピカチュウをつらつらと見ていると、意外と面白かったなーと。
これはブログに書こうかなとぼんやり考えていました。
ピカチュウも終わり、お酒が残っていたので、もう1本映画を見ようかなと思い、Netflixで何を見ようか探していると…
まさかのあの名作があるじゃないですか…
「男はつらいよ」
名作中の名作ですね。
とはいうものの、この不動の名作を自分はちゃんと見たことがなかったなぁと思い、酔いもいい感じだったので見ること。
以下、あらすじです。
14歳の時、今は亡き父と大ゲンカして家出してから20年振りに故郷、東京は葛飾柴又の、とらやに帰ってきた車寅次郎(渥美清)。ちょうど庚申の祭り(柴又帝釈天の庚申の日)の最中で、早速祭りに参加する寅次郎。そして、懐かしい親戚のおい(おじ)ちゃん(森川信)、おばちゃん(三崎千恵子)や妹のさくら(倍賞千恵子)と涙の再会を果たす。翌日、さくらの見合いに出席した寅次郎だが、酔ったあげくの大失態。見合いをぶち壊した寅次郎は、おいちゃん達と大ゲンカし、柴又を去っていく。その後、寅次郎は旅先の奈良で、帝釈天住職(笠智衆)の娘で幼なじみの冬子(光本幸子)が父親と旅行しているところに出会う。すっかりホの字の寅次郎は、冬子と共に柴又へ。柴又へ帰った寅次郎は、ひとつのカップルの縁談を進める。妹のさくらと、とらやの裏にある印刷会社の工員・博(前田吟)とのものであった。二人はあっという間に結婚へと進むが、肝心の寅次郎の恋は儚くも散ってしまうのであった。 (Wikipediaから引用)
いやー、本当に面白かったです。
というか本当に観てよかった。
「仁義なき戦い」のときもそうですが、日本の昔の映画って名前は知っているけど、観たことがないことが多くて…
この機会に観れて本当に良かったです。
1.何がいいのか分からない
これに尽きるなと。
何がいいのか分からないけど、物凄くいいんです。
正確に言えば、説明ができないんです(自分の語彙力のなさ、表現力のなさを痛感するところではあるのですがw)
もちろん、素晴らしいところはたくさんあげられます。
俳優さんの演技がまず素晴らしい。
どんどん惹きこまれます。
渥美清さん演じる寅さんはもちろんのこと、叔父さんや叔母さんも本当にいい。
そして、倍賞千恵子さん演じるさくらさんがめちゃくちゃ可愛いです。
もちろん、現代の女優さんも素敵な方はたくさんいるのですが、何かが違うんですよ。
現代にはない可憐さがあるんですよね。
まあ、時代時代で人も変わってきているので、この時代の人にしか出せない可憐さなのでしょうか。
さくらの人気がある理由も納得です。
ちなみにさくらの夫になる人のお父さん役、みたことある!
と思ったら、「生きる」を演じた志村喬さんじゃないですか!!
豪華ですよねw
また、寅さんがお寺から出るときに上(恐らく2階から)から撮影していたり、下のほうから撮影していたりとカメラワークも素晴らしいですよね。
現代は、CGがもちろん、ドローンを使ったダイナミックな映像が撮れることは素晴らしいですが、この時代にそういった技術がなくても、映像としていいものはとれるんですよね。
何より、一番は無駄なカットがないこと。
1時間半ぐらいの映画がものすごく凝縮されていて、全部のシーンが面白い。
なので、あっという間にみれてしまうし、観終わった後凄く濃い映画だったと感じられます。
こんなにいいとこが、たくさんあるのですがこの映画の良さを表現するには足りないんですよね。
ありきたりな表現ですが、昔ながらの義理・人情が詰まっている面白さというところですかね。
2.その時代のまちやファッションも面白い
公開が、1969年ということで、今から大体50年前ですね。
その時代の、日本の風景が見られるのが素晴らしいです。
「矢切の橋渡し」なんてこの時代まだまだ存在していたんだなと、興奮しましたね。
お店や街並みがこの時代の日本なんだなと思うととても興味深いです。
また、ファッション好きとしてはこのときの寅さんの恰好が凄く参考になります。
自分のイメージとしては寅さんってドテラ姿が強かったのですが(バカボンのパパ的な恰好)、とてもおしゃれでした。
最初の登場はジャケットにシャツなんですが、しっかり白いチーフを入れているのにびっくりしました。
寅さんのジャケットの着こなしがオシャレなんですよね。
もちろん、さくらさんのファッションも可愛いでし、着物の女性も多く出てきて、やはり着物って素敵だなとも思います。
バブル以前のファッションって本当に素敵だですよね。
3.まとめ
親父がたまに実家で「男はつらいよ」を観ている時があって…その頃は小さかったので楽しさもわからず、早くほかの番組を見たい!なんて思っていましたw
でもこの年になって観て、本当に素晴らしい映画でした。
というよりも、ようやくこの映画の素晴らしさに気づくことができるようになったというったところですかね。
なすが食べられるようになったのと同じで、「男はつらいよ」がわかるようになりました(ブログの題名を「男はつらいよ」が分かるようになりましたに変えようかなw)。
自分が40代、50代になったときにまた見たいです。
その時にどういう感想を抱くのかが本当に楽しみです。
自分はクリントイーストウッド監督の映画も好きで、古き良きアメリカが描かれていることが好きな理由の一つなのですが、この映画もまさに古き良き日本が描かれている映画だなと。
観たことがない人は是非観てみてください。
観終わった後に自分が「粋」な人間になれた気がします。