知り合いの製作会社で働いている人と飲んでいる時に、オススメされた映画がまさかの「仁義なき戦い」。
「ボーンシリーズが好きなんですよねー」
「知ってる?ボーンシリーズはあえて“ブレ”をさせてアクションシーンを撮影して評価されたけど、日本映画ではもっと昔からやってるんだよね。何か分かる?」
「えっ、いや、知らないです」
「仁義なき戦いだよ!」
…ということで、ボーンシリーズ好きな自分としては見なければということで、見てみました。
なんと、ネットフリックスで見れました!(なぜか頂上決戦だけはなくアマゾンで見ることに…)
いやーめちゃくちゃ面白かったです。
変な先入観で観てない方は絶対一度観ておいたほうがいいです!
1.出演陣が豪華を通り越して「濃い」!
いや、もう出演陣が凄いんです。
菅原文太さんをはじめ、松方弘樹、梅宮辰夫、北大路欣也、田中邦衛、渡瀬恒彦、小林旭、千葉真一、宍戸錠…等など。
また演技が凄いんです。
鬼気迫るというか…とにかく凄い。松方弘樹さんなんて30代前半という…あんな凄みをもった30代は僕の周りにはいませんw
ただ、出演者が多すぎるのと裏切りに次ぐ裏切りで名前が覚えきれず、若干混乱しましたw
2.とにかくカッコいい!
出演している俳優陣ですが、もちろん名前は知っていました。
松方弘樹さんと梅宮辰夫さんなんかは特に釣りと料理好きのおっちゃんってイメージ。
いやー、それがひっくり返りましたね。
もう、めちゃくちゃカッコいいんです。
そりゃ僕のような年代でも知ってるぐらい語り継がれる訳です。
特にマイトガイこと小林旭の二人がカッコいい。
キャラ的にもカッコいいんですが、コートとスーツスタイルがビシッとしてて、とても似合っているんですよね。
男っぷりが今の俳優とは比べ物にならないなと。
3.セリフがしびれる
基本的には広島の話なので、登場人物はほとんど広島弁で話をします。
またその広島弁がかっこいいんですよ。
言い回しがかっこよすぎてついつい覚えたくなっちゃいます(実際に覚えて職場の後輩相手に使っていますがw)。
「弾はまだ残っとるがよう……」
んー、是非使ってみたいセリフです!(日常生活で使えるシーンはなさそうですがw)
4.色々と深い
ただのヤクザ映画ではなく、そこには深作欣二監督の伝えたいテーマがしっかりあるんです。
特に戦争について描かれているように感じました。
争いで死んでいくのは若い者で結局残るのは、信念なく平気で部下を裏切る上司(親分)であり、さらにその上の政治家は自分の手すら汚さない。
戦争と同じですよね。
また、この時代の東西冷戦の代理戦争も描いていたりします。
そして、戦後の混乱がいかなるものであったかをヤクザ側の目線を通して描かれており、歴史を知る上でもとても参考になります(あくまで一方の目線からの歴史ではありますが)。
五部作それぞれテーマがあり、それがしっかり描かれていることも名作たる理由だと感じました。
5.まとめ
昔の映画で今よりも撮影機材も少なかったはずなのに、冒頭で書いたような手ブレや色々なカメラアングルを駆使して、臨場感が物凄く伝わってきます。
そして、何よりも熱さと濃さが凄いんです。
本当に日本を代表する映画だなと改めて感じました。
同時に昔にこれだけの映画を撮っていたのだから、今もこんな映画が撮れるんじゃないかと日本映画に期待が持てました。
(ちなみに英語字幕や吹き替えも無かったけど、作ればいいのにななんて思いました。)
ヤクザ映画だからと変な先入観で観ないのはもったいない!というぐらいオススメの映画ですよ!