前に観た『エンド・オブ・ウォッチ』が面白くて、監督と脚本を書いているデヴィッド・エアーの作品を探していた際に、アマゾンプライムで『トレーニングデイ』を発見。
早速、観てみることに。
以下、あらすじになります。
ロサンゼルス市警の麻薬取締課に配属となった新人刑事ジェイクは、ベテラン刑事のアロンソとコンビを組み、麻薬捜査のいろはを教え込まれる。数々の大事件を解決し、麻薬に絡むあらゆることを熟知しているカリスマ刑事アロンソは、ジェイクの手本であり憧れの存在。「かよわい子羊でいるのか。獰猛な狼になるのか。それを選べ」と忠告するアロンソは、犯罪摘発のためにはいともたやすく自ら法を犯す。とまどうジェイクをよそに、アロンソの行動はさらにエスカレートしていく……。.
(映画.comより引用)
いやー面白かったですね。
映画としては少し昔の映画になるのですが、素晴らしいですね。
普通のバディものでお互いがぶつかりながら成長していく…なんていうストーリーを想像していたので、途中で「えっ」「えっ」「えっ」の連続でしたw
実際に自分がジェイクの立場だったらどーだったかなと。
まあ、間違いなく交通課に戻ってると思いますw
でも、ジェイクは戸惑いを覚えながら、最後は自分の中の「正義」を信じて行動する。
それがまさにジェイクの「トレーニングデイ」ではあるのですが。
最初のシーンの警察バッヂを綺麗に拭いているシーンが最後へのシーンに繋がっていて、とても好きなシーンです。
結果、ジェイクの警察バッヂ(仕事)への誇りが最終的に彼の判断基準となる。
ただ、一方でアロンソのセリフも凄く響くものがあるんですよね。
それはもちろん、彼自身がベテラン刑事として修羅場をくぐってきたからこそ、言葉に重みがあるのでしょう。
だからこそ、ジェイクも迷い続けます。
最後のシーンのジェイクの後ろ姿が寂しそうなのは、自分が最初に抱いていた刑事への希望が、幻想だったことだけでなく拭いきれないモヤモヤがあるのではないかと感じました。
ジェイク同様、仕事でも生活でも自分の中で正しい判断基準を持って生きていきたいなと改めて思わされました。
デンゼル・ワシントンとイーサン・ホークの演技が素晴らしいだけでなく、ストーリーも素晴らしい映画なのでオススメです。
(ちなみに本作でアカデミー賞主演男優賞を受賞しています。)
また、実際のロサンゼルスのギャングが出ており、ギャングやロサンゼルスの街の雰囲気も分かって面白かったですね。