ちょっと前にKindleで買った作品。
単純に「そもそもどーなっているの?」的なところを理解したい際にすごく重宝している池上さんの本。
やっぱり池上彰さんの本はわかりやすいですね。
今回は特に目的意識があったわけではなく、なんとなく気になったから読んでみました。
まあ、強いて言うなら本読む習慣が失われていたので、そのための慣らしとして選んだ本。
まあ、慣らしとしては 十分すぎるぐらいあっという間に読んでしまいましたがw
また、さすが池上本というか、「そーだったのか!」を連発する結果にw
幅広く議題を取り扱っており 宗教から政治から経済まで と知らないことや大切なことがたくさんありました。
以下、メモと感想。
1.憲法
まずは憲法。
これは意外と答えられないと思うのですが、憲法って誰が守るものなの?ということ。
かつて国王が専制政治を敷いていた欧州各国では、人々が国王の権力を制限するために、国王も守るべきルールを作り、これを国王に押し付けました。これが憲法です。 こうした考え方を立憲主義といいます。憲法にもとづいて、すべての政治、あるいは統治が行われるのです。
とあるように権力者(政府)が守るためのものなんですよね。
権力者としての抑止力として存在しているもの。
だからこそ、憲法の改正には国民投票をはじめとした多くの手続きが必要です。
日本の憲法も色々な意見はあるものの、世界の歴史、日本の歴史を踏まえた上で今のカタチがあるわけで、改めて理解を深めることができてよかったです。
2.中国について
また、近いけど意外と知らない中国にも言及しており…
文化大革命時代、学校はほとんどすべてが閉校となり、当時の若者たちは勉学の機会がありませんでした。読み書きを覚えることなく成長した人も多く、現在の50 代以上の年齢の人たちは、「失われた世代」と呼ばれることもあります。
1976年9月、毛沢東氏の死去で文化大革命は終息しました。しかし、この間に300万人が投獄され、50 万人が処刑されたというデータもあります。毛沢東氏の奪権闘争は、とてつもない被害をもたらしたのです。
文化大革命や毛沢東氏については名前はしってるけど具体的には何かを知りませんでした。
逆に言えば、このような時期がありながら今のような経済成長を果たすというのは凄いですね。
中国のNo.1やNo.2の方々が優秀なんでしょうかね。もちろん、人口の多さというのもあると思いますが。
また、結構個人的に疑問に思っていたことも書いてありました。
とりわけ文化大革命後期には、「批孔」つまり孔子=儒教思想を徹底的に批判しました。礼儀作法を守ることは「ブルジョア的だ」と批判されました。これによって、中国の人たちの社会的モラルが大きく損なわれたとの指摘もあります。
これはなるほどな~と。
元々儒教の国であったのになぜマナーを指摘されるのかなと。もちろん全てが全てそうではないと思いますが面白いなと思いました。
まあ、あとは経済成長が熟成を迎えたのちにマナーは身に付いて来るのかもしれませんが(日本が一部そうでしたしね)。
ちなみにこの本を読んだあとにある経済関係の偉い方と打ち合わせる機会がありまして、そこで雑談として出てきたのがちょうど中国の話。
やはり、そのような立場の人たちは中国について勉強しているんだなと。
そして、読んでたおかげで話についていくことができました。
(テストで前日に勉強してたところがたまたま出た的なやつですねw)
今後、人口減少が確実に日本社会に到来するなかで、中国含めたアジア、世界との関係はとても重要になるのかなと思っています。
今年は経済関係と人口減少についての本を多く読んで学んでいきたいと思っています。
3.まとめ
聞いたことあるけど何かよく知らない…であったり、いつも使っているけど聞かれると分からないといったそもそも的なところを知るには素晴らしい本でした。
このような講義を受けられる大学生は羨ましいですね。
そして、東工大に行くような学生さん達だからこそ、こういったことをしっかり学んで、よりよい社会を作っていって欲しいです。
って自分も負けてられないですねw